環境委員会−私たちのまちの景観形成ガイドライン
私たちの自治会は、みずからが発起人となって、まちづくりのルールを提案し、まちづくりを進めています。
１．これまでの歴史
この地区は昭和初期に別荘地として開発されて以来、桜並木に彩られた、緑豊かで閑静な住宅地として今日に至っていますが、今後建替えや新たな宅地開発などにより、まちの変化が予測されます。このため、現在の良好な住環境を守り、さらに住み良い住宅地として育て、次代に継承していくため、昭和55年（1980年）に「環境保全会」を結成して、活動を始めました。その後、昭和61年（1986年）には「永楽荘桜自治会」が発足し、集合住宅建設計画を戸建て計画に変更させる等の成果をあげてきました。そして、豊中市の支援を受けながら景観形成協定づくりが始まり、活動の結果、平成9年（1997年）永楽荘地区は市内初の景観協定地区として認定され、住民主体の運営組織として「環境委員会」を設置し、自主管理運営を行うことになりました。当時の協定は敷地面積50坪以上等の自主規制で、民間協定であったため、強制力がなかったことから、有効期限を迎える平成27年（2015年）7月に法的な規制である都市計画法に基づく「地区計画」と同年10月に景観法に基づく「都市景観形成推進地区（景観計画）」に切り替えました。
この内容は（１）建物用途の制限、最低敷地面積の制限、建物高さ制限については地区計画の条例で、（２）屋根、外壁・塀等の色彩については都市景観形成推進地区（景観計画）として独自の景観形成基準を追加することにより法的制限をかけるとともに（３）敷地内の緑化率や擁壁の制限、建物のデザイン等については地区の自主ルールである景観形成ガイドラインとして策定し、 3つの制度を併用することで、地区の景観を守っていくこととしました。
また、このような取組みのもと、平成13年（2001年）に市の「とよなか百景」に当地区の桜並木とまちなみが選出されました。
２．現在の状況
（１）平成30年（2018年）5月
永楽荘地区地区計画の変更について、住宅に旅行者を有料で宿泊させる宿泊サービスを提供する、いわゆる「民泊」は住環境の変化が懸念され、当地区では規制することとしました。また、戸建型の高齢者や障がい者のグループホームが立地できるように規制を見直しました。
（２）平成30年（2018年）7月
これらの活動が評価され、国土交通省まちづくり月間関連行事である「第13回住まいのまちなみコンクール」において表彰されました。�ゞ�制力のある地区計画や景観計画に自主的な独自ルールを組み合わせたまちづくりに取り組んでいること。
�⊇嗣韻�主体となって様々な制度の活用により総合的な仕組みづくりを作ったこと。これらのことがまちづくりのモデルになると評価されました。
３．私たちのまちの主な規制内容
（１）永楽荘地区地区計画
原則：戸建て住宅、敷地面積160m2以上、建築物の高さ10mかつ軒高7m
（２）都市景観形成推進地区（永楽荘地区）
景観形成基準を設定し、屋根、外壁・塀を対象に色彩の明度・彩度等を制限
（３）自主規制としての景観形成ガイドライン
敷地などの緑化、擁壁による圧迫感への配慮、建物のデザインの工夫、桜並木の保護、迷惑駐車の防止など
４．リンク先
（１）永楽荘地区地区計画；豊中市都市計画課
（２）都市景観形成推進地区（永楽荘地区）；豊中市都市計画課
（３）自主規制としての景観形成ガイドライン；
景観形成ガイドラインに基づく緑化と擁壁の高さ制限等 (PDF: 850KB)
（４）地区内工事施行に関する注意事項（事業者用・会員用）
うるおいのあるまちをつくる −わたしたちのまちの景観形成ガイドライン− (PDF: 1.5MB)
私たちのまちのルールブック (PDF: 500KB)
